食文化研究家の永山久夫さんがNHKラジオで「こうじ納豆」の事を話しているのを聞いた。何でも納豆と麹と塩で作るものとか。「こうじ納豆」何て、聞いたことがないので、早速インターネット検索。それによると「 こうじ納豆」とは米沢地方で昔から作られて来た保存食で、大豆1石で作った挽きわり納豆に、麹5斗と塩5斗で熟成させたところから、五斗納豆とも呼ばれているとのこと。この五斗納豆から塩分を減らして市販化したものが「雪割納豆」と言うことだ。
どんな味になるのか興味があったので、早速作ってみることに。
(1)ひきわり納豆を使用したこうじ納豆
・ひきわり納豆:6パック(240g)
・甘こうじ:30g
・おろし生姜:16g
・塩:1g
こんな形にして冷蔵保存。
ラジオでは1か月程度で食べごろになると言っていたが・・・。
2週間後、試食。
納豆臭さが消え、まろやかな味に変身。
生姜の香りがさわやかをうんでいる。
これなら我が家の常備食に入れてもいい。
(2)こうじ納豆に大葉を追加
シソを入れたら、更に美味しくなりそうなので、大葉を買って来て入れてみた。
・ひきわり納豆:6パック(240g)
・大葉6枚
・甘こうじ:40g
・おろし生姜:31g
・塩:2g
※ひきわり納豆は(1)と同じもの。
※各材料の分量を少し多くした。
シソの香りと酸味が加わった味になったが、ちょっと物足りない。
もう少し 大葉を増やしたほうがいいのかも。
(3)大粒納豆をフードプロセッサーで潰して作ったこうじ納豆
普通の納豆を使用した時は豆を潰すのがちょっと大変。そこでフードプロセッサーを思い付いたのだが、清掃のとき大変な目に遭いそう。しかし、どれだけ大変かを確かめるため、敢えてやって見た。
・大粒納豆(ミスニセコ):6パック(270g)
・こうじ:24g
・おろし生姜:18g
・塩:1g
※さすがフープロ、あっという間に粉々になったが、フープロの軸の中まで納豆が入っていそうな感じ。
案の定、軸に納豆がへばり付いている。ティッシュや布で何とかこの納豆を取り除いたが、えらく時間がかかってしまった。
まぁ、二度とやる事はないでしょう。
2週間後、味見をしようと思って、出してにおいをかいて見たら、変な臭いが・・・。
どうも雑菌が入り、悪くなったらしい。
残念ではあるが、廃棄処分に決定。
ひきわり納豆を使わ無いときは雑菌に注意!

●参考にしたサイト
・「こうじ納豆の作り方
●納豆に関する季語
季語 ふりがな 四季 説明
一休納豆 いっきゅうなっとう 夏に作る納豆の一種。
唐納豆 からなっとう 夏に作る納豆の一種。
京納豆 きょうなっとう 夏に作る納豆の一種。
塩辛納豆 しおからなっとう 夏に作る納豆の一種。
大徳寺納豆 だいとくじなっとう 夏に作る納豆の一種。
薪納豆 たきぎなっとう 夏に作る納豆の一種。
寺納豆 てらなっとう 夏に作る納豆の一種。
納豆 なっとう 大豆を納豆菌で発酵させた加工食品。ただ現在ではほとんど季節感がない。
納豆売 なっとううり 納豆を売る人。
納豆汁 なっとうじる 納豆をすり込んだ味噌汁。北国の家庭料理の一つ。
納豆造る なっとうつくる 大豆を煮て発酵させ、塩水に漬けて熟成させたのち、香辛料を加えて干したもの。普通の納豆とは全く異なるもの。
浜納豆 はまなっとう 夏に作る納豆の一種。

●納豆が季語の俳句
・納豆 切る音しばし待て鉢叩き 松尾芭蕉
・糟糠の妻が好みや 納豆 汁 高浜虚子
・納豆の糸引張つて遊びけり 小林一茶
●関連サイト
全国納豆協同組合連合会
 
Copyright(C) Owlnet All Rights Reserved.