りんごのコンポート
フィスラーの圧力鍋を買ってから、リンゴのコンポートを作る機会が多くなった。皮まで柔らかくなるので、ほぼ全部食べられるし、保存もきくので使い勝手がすこぶるいい。最初は圧力鍋付属のレイピ通り、赤ワインを入れて作っていたが、今はワインを入れないで作っている。特に味に変化はないようだし、色も薄い色で見た目もよろしい。
味のポイントは加圧時間の設定。時間が多すぎると実がグニャグニャになってジャムのようになってしまう。リンゴの風味を残しつつ柔らかくするには、圧がかかってから1分程度で火を止め急冷すること。また水の量も重要である。多すぎるとジャブジャブになってしまう。
以下は備忘録としてまとめたものである。
※レモンは国産のものを使用。皮の洗い方は
(1)レモンを塩で揉む (2)大きめの鉢でレモンに熱湯をかける (3)水を入れ3回〜4回回して取り上げる
 リンゴの場合は熱湯ではなくて「ぬるま湯」をかける。あとはレモンと同じ。
今、気に入っているのは2011/12/25の作り方
(1)サンフジと水で作ったリンゴのコンポート1
作り方
1.リンゴを4等分し中の芯を取る。更に2等分し、圧力鍋に入れる。
2.隙間がでないようリンゴを並び替える。
3.レモン汁、砂糖、ハチミツを入れる。
4.シナモン、バニラを4〜5回振り掛ける。
5.水を入れ、鍋全体を揺する。
6.ガス又は電磁調理器で加熱、ピンが上がって来てから1分程で消火し急冷。
・サンフジ:4個(1480g)
・レモンの絞り汁(冷凍):10g
・グラニュ糖:30g
・ハチミツ:40g
・水:250cc
・シナモン:少々(1g以下)
・バニラオイル:少々(1g以下)
・加熱(IH1.3KW):13分半
・加圧(IH500W):1分、 急冷
※レモンで酸味が強調される
※ハチミツは栄養補給のため
以前はよく赤ワインを入れていたが、最近では赤ワインを入れないで作っている。
この方が色合いといい、リンゴらしい味わいといい、好きである。
作成ポイントは加圧時間の長短。長過ぎると実がグニャグニャになって、リンゴの風味が薄れる。
 
(2)サンフジと水で作ったリンゴのコンポート2
・サンフジ:4個(1620g)
・レモン汁:32g
・水:300cc
・ハチミツ:35g
・グラニュ糖:20g
・バニラオイル:少々
・シナモン:少々
・加熱(IH1.3KW)14分半
・加圧なしで急冷
※(1)より砂糖、ハチミツを少なく、レモンを多くして甘さを抑えたタイプ。酸味が好きな人はこの割合でいいと思う。
冷凍用にラップフィルムで包んでみた。
容器の場合は解凍した時、分離しやすいように格子状に置いた。






冷凍物でも、まだ十分にいける味だ。
(3)サンフジと水で作ったリンゴのコンポート3
・サンフジ:5個(1531g)
・レモン汁(冷凍):27g
・ポッカレモン:8g
・ハチミツ:50g
・シナモン:5振り(1g未満)
・バニラオイル:5振り(1cc未満)
・水:300cc
・加熱(IH1.3KW):13分
・加圧(IH1.3KW):1分 (ピン1目盛り迄)、急冷
※いつも使っているグラニュ糖はなし
※レモンは広島産のを絞って冷凍しておいたものと、飲料用に置いてあるポッカレモンとの組み合わせ
※加熱時間がいつもより、少しだけ少なくしたので、リンゴのシャキシャキ感がより出て美味。
※今回は6個で397円と言う青森落ちリンゴを使用して見たが、問題ない。(2010/2/10)
●汁を少なくリンゴのシャリシャリ感が残ったタイプ
・サンフジ:大3個(1500g)
・ポッカレモン:14g
・ハチミツ:40g
・シナモン:少々
・バニラオイル:少々
・水:100cc
・加圧(IH1.3KW):1分 (ピン1目盛り迄)、急冷
※予想通り蒸しリンゴ風になったが、もう少し柔らかくてもいいかも知れない。(2011/1/9)
青森県産蜜入り糖度14度以上のりんご−津軽は四季折々の表情を見せてくれる自然豊かな地域であり、県内でも気候に恵まれた農業に適した肥沃な土壌で、秋には、稲穂が黄金色の絨毯のように一帯を覆う田園風景、光沢を放ちながら真っ赤に染まったりんごが爛々と稔る果樹園風景を創り出します。寒暖差のある気候の中で、袋を掛けずに太陽の光を沢山浴びて育った「サンふじ」を蜜入り具合、糖度の高さを光センサーで選別してお届けします。数あるりんごの中から特別選果された蜜入りで糖度14度以上の「サンふじ」りんごを是非ご賞味いただきたいと思います。
蜜入りで糖度14度以上のサンフジりんごを頂いたので、これでコンポートを作ってみた。今回は2011/1/9のをもう少し柔らかくしたものを目指した。
・サンフジ:中5個(1361g)  ・ポッカレモン:10g  ・ハチミツ:50g
・水:200cc シナモン:少々 バニラエッセンス:少々
※1300KWの卓上IHの最大で加熱11分、加圧(低圧側)1分で急冷。食べて見たら、やはり上の部分のリンゴはまだシャリシャリしていたので、上の部分のリンゴをなべ底の方へ移動して再加熱。蒸気が出てきた所でスイッチオフ。そのまま蒸らして置いた。これで思っていた通りの固さになったが、次回も同じ様に作るのは難しい。(2011/12/25)
自家製ヨーグルトにトッピング
(4)サンフジと赤ワイン・ぶどうジュースで作ったリンゴのコンポート
サンフジ:4個、赤ワイン(おいしいワイン):125cc、赤葡萄100%ジュース:140cc、砂糖35g、レモン:2/5個、シナモン:適宜、バニラオイル:適宜
強火加熱11分、加圧2分、急冷(蓋に水道水をかける)
加熱11分、加圧2分で急冷 (写真は弱火の状態)
備忘録:
・加圧時間を少なくし、急冷にしたことが功を奏したようで、りんごっぽさを残しつつ皮までも柔かくなっていたのでほぼイメージ通りに仕上がり満足。
・リンゴの硬さで加熱時間をどう調整するかはいろいろ経験してみることだ。
・甘さもこれで問題ない。これもリンゴの種類で要調整。
・レモンはこれ位が適当だった。
・香り付けのシナモンやバニラオイルは適当に振りかけているが、やり過ぎるとお菓子みたいになるのでほどほどに。
※りんご一口メモ(「いわみざわ農協果樹生産組合、りんごの豆知識」より抜粋)
・ふじ
現在、最も生産量の多い人気のある品種です。果肉は固く、シャキッとし た歯ごたえが特徴。果汁が多く、強い甘味とデリシャズのさわやかな香りをもっています。収穫期は11月上旬、貯蔵力に優れ、5月から初夏にかけて出回っています。 昭和14年に、農林水産省果樹試験場盛岡支場が、“国光”どデリシャス を交配育成したものです。昭和33年に“東北7号”と発表、昭和37年に“ふじ”と命名されました。
果実に袋をかけずに、太陽を浴びて育った無袋のりんごを“サンふじ”と呼んでいます。無袋栽培のりんごは色が少しくすんで外見は悪いのですが、 味と香りはすぐれています。
 
(5)レッドゴールドと赤ワイン・ぶどうジュースで作ったリンゴのコンポート
・レッドゴールド:6個1.2kg
・赤葡萄100%ジュース75cc
・赤ワイン150cc
・レモン10cc
・ハチミツ3回し
・強火で加熱10分半
・加圧1分、自然放置1分後に急冷
※味に問題はないが、ジュースの色が出て、赤黒い色になってしまった。ワイン、ジュースを入れる時は薄い色の方が綺麗に仕上がるはず。
※りんご一口メモ(「いわみざわ農協果樹生産組合、りんごの豆知識」より抜粋)
・レッドゴールド

10月中旬〜10月下旬に収穫される甘味の強いりんごです。果実は深い暗紅色で、光沢のないのが特徴。酸味が少なく、蜜が入るのが特徴で貯蔵力は11月末頃まで冷蔵できる程度で、比較的ボケやすい品種です。
昭和21年、アメリカワシントン州で発表され、昭和25年に青森県りんご試験場が導入しました。昭和27〜28年頃、この苗木は大変高価で、当時1本 5,000円もしたほどだったといわれています。
(6)あかねと赤ワインで作ったリンゴのコンポート
・あかね5個(1kg)
・赤ワイン250cc
・シナモン5振り
・バニラエッセンス少々
・ハチミツ3回し
・レモン1切れ
・加熱6分半
・加圧3分後急冷
あかねの実は柔らかいので、加圧3分だとリンゴの原形が無くなりジャムになってしまった。
原形を留めるためにはサンフジより加熱時間をもっと少なくする必要がある。
※りんご一口メモ(「いわみざわ農協果樹生産組合、りんごの豆知識」より抜粋)
・あかね
農林水産省果樹試験場の盛岡支場が選抜した品種で、昭和45年に命名、登録されました。果実の大きさは、中位で180〜200グラム、外観はきわめて美しく、偏円で、全面が鮮濃紅に着色しております。果肉は、白色で、果汁が多く、味は紅玉に比べてやや淡泊ですが、芳香があり、かつ、旭のような強い酸味がありません。
熟期は、旭と同じ頃で日待ちは3〜4週間です。
(7)リンゴとレモンのジャム
・サンフジ:2個(832g)
・レモン(広島産):2個(234g)
・ハチミツ:50g
・バニラ:少々
・水:50cc
・加熱(IH1.3KW):7分
・加圧:10分、自然放置
・適当な大きさにつぶす

・水50ccの圧力鍋にサンフジりんご3個(872g)、広島産レモン3個(393g)を皮ごとカットして入れる ・加圧10分(自然放置) ・蜂蜜70g ・黒砂糖20g
・バニラ少々 ・冷めたらレモン汁追加(甘いので食べ易い、2010/12/25)
(8)リンゴとレモンとキウイフルーツのジャム
・サンフジ:1個(376g)
・レモン(宮崎産):2個(201g)
・キウイフルーツ:1個(142g)
・ハチミツ:35g
・水:50cc
・バニラオイル:少々
・加熱(IH1.3KW):7分
・加圧:10分、自然放置
※ジャムは自家製ヨーグルトにトッピング
(9)リンゴとレモンとキウイフルーツのジャム2
・サンフジ:1個(340g)
・レモン(広島産):2個(213g)
・キウイフルーツ:1個(114g)
・ハチミツ:45g
・水:50cc
・バニラオイル:少々
・シナモン:少々
・加熱(IH1.3KW):6分半
・加圧:10分、自然放置

※広島産のレモンは宮崎産のレモンより酸味が強いので、ハチミツの量を約30%増やした。
※シナモンは量が少なかったせいか、ほとんどシナモンの味がしなかった。
※味の好みから言うと、このジャムの方がうまい。
※リスボン種とはポルトガル原産で日本の主要品種、レモンの品種中最も体感・耐熱性に優れていると言う事だ。
●黒砂糖があったので、少し入れて見たら味が濃くなって更に旨いと感じるようになった。
・サンフジ1個、レモン2個、キウイフルーツ2個、水50cc、蜂蜜60g、黒砂糖20g、加熱7分、加圧10分、自然放置
・ジョナゴールド1個、レモン3個、水100cc、蜂蜜70g、黒砂糖30g、加熱7分、加圧10分、自然放置
(10)リンゴとレモンとキウイフルーツに人参を追加したジャム
・ジョナゴールド:1個(372g)
・レモン(広島産):2個(204g)
・キウイフルーツ:1個(104g)
・ニンジン:1本(93g)
・ハチミツ:50g
・水:50cc
・バニラオイル:少々
・シナモン:少々
・加熱(IH1.3KW):7分半   ・加圧:30分、自然放置
・レモンの香りが強くて、ニンジンの味は、ほとんど感じられない。
・ジャム全体が赤くなるので、色合いがいいのと栄養面で有利。
・サンフジとジョナゴールドとの差は分からなかった。
※ハチミツを使っている理由
ハチミツの驚異の働き! はちみつの栄養と食品」より転載
1:ハチミツは胃腸の内壁を刺激しない。
2:ハチミツは容易に、急速に吸収される。
3:腎臓に負担をかけない。
4:最小の胃腸の負担で最大のエネルギーを出す。
5:運動選手たちはハチミツによって激しい体力の消耗から急速に回復するし、厳密な医 学的テストによっても、ハチミツを使う選手は疲労が少ない事が確認された。
6:ハチミツは穏やかで自然な便通効果をもつ。
・このサイトによると砂糖とハチミツの甘さはほぼ同等と書いてあるので、砂糖だけで作る場合はハチミツの重さを砂糖に置き換えるといいようだ。
※使用器具
フィスラー圧力鍋ロイヤル4.5L
日立 卓上IH調理器 ホワイト HIT-11-W
DRETEC クリスタルスケール2kg ホワイト KS-221WT
※関連ページ
・料理が初めてでもできる圧力鍋クッキング「リンゴのコンポート編
 
 
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